こんにちは。
津田沼で美容室を経営している高品です。

今回は、美容室経営をしている中で、ここ最近あらためて感じたことを書いてみようと思います。

それは、

「スタッフさんを変えようとしすぎると、自分が苦しくなる」

ということです。

美容室を経営していると、

「もっとこうしてほしい」
「なんで伝わらないんだろう」
「仕事なんだから、ここはやってほしい」

そんな気持ちになることがあります。

僕自身も、正直何度もそう思ってきました。

スタッフさんを雇用して3年目になりますが、最近になって少し考え方が変わってきました。

以前は、

“どうしたらスタッフさんに分かってもらえるか”

を考えていました。

でも今は、

“どうしたらスタッフさんが動きやすい環境になるか”

を考えるようになっています。

今日は、そんな気付きについて、実際の出来事も交えながら書いてみます。

目次

経営者が見ているゴールと、スタッフさんが見ている景色は違う

経営者は、どうしても先のことを見ています。

お店の売上。
スタッフさんの成長。
数ヶ月後、半年後、1年後の状態。
自分が現場を離れても回る仕組み。

そういった未来を考えながら、日々判断しています。

だからこそ、

「こうした方がお店は良くなるのに」
「ここまでやってくれたら助かるのに」
「もう少し考えて動いてくれたらいいのに」

と思ってしまうことがあります。

でも、ここで大事なのは、
経営者とスタッフさんでは、見えている景色が違うということです。

経営者は山頂を見ています。
でもスタッフさんは、今目の前の一歩を見ています。

だから、経営者がいきなり

「山頂まで来てほしい」

と伝えても、スタッフさんからすると負荷が大きいことがあります。

🐯 トラ吉:
でもさ、“仕事なんだから分かってほしい”って思っちゃう時あるよね。

👨‍美容師 タカシナ:
ある。正直めちゃくちゃある。僕もずっとそう思っていた。

🐰 ウサ美:
でもその“分かってほしい”って、経営者側の前提だったりするんだよね。スタッフさんからしたら、“何をどこまでやればいいのか分からない”こともあるかも。

本当にその通りだなと思います。

経営者の中では当たり前になっていることでも、スタッフさんからするとまだ見えていないことがある。

そこを忘れて、自分の理想だけをそのまま伝えてしまうと、スタッフさんは苦しくなってしまうのかもしれません。

ゴールをそのまま求めず、半歩ずつ刻む

最近、強く感じたことがあります。

それは、スタッフさんにやってほしいことをお願いする時に、いきなり最終ゴールを求めてはいけないということです。

例えば、経営者の頭の中には、

  • お客様への理想の声かけ
  • 予約をスムーズに回す動き方
  • 次回予約につなげる会話
  • 施術時間のコントロール
  • お店全体を見た行動

など、いろいろな理想があります。

でも、その完成形をそのままスタッフさんに求めてしまうと、受け取る側には負担が大きすぎることがあります。

だから最近は、

「まずはここまでできればOK」

という考え方が大事だと思うようになりました。

完璧にできなくてもいい。
昨日より少し進んでいればいい。
半歩でも前に進めていればいい。

そのくらいに刻んで伝えることで、スタッフさんも受け取りやすくなるのではないかと思っています。

🐯 トラ吉:
つい完成形を求めちゃうんだよな。経営者側は答えが見えているから。

🐰 ウサ美:
でも答えが見えている人と、これから学ぶ人では、同じスピードでは進めないよね。

👨‍美容師 タカシナ:
そう。だから最近は、“半歩でも進んでいれば良し”という基準を持つようにしている。

これは甘やかしではなく、
続けられる成長の設計だと思っています。

一気に100点を求めて疲れてしまうより、60点でも70点でも続けられる方が、結果的に強い。

美容室経営は短距離走ではなく、長距離走に近い部分があります。

だからこそ、スタッフさんにも無理なく成長してもらえる環境づくりが必要だと感じています。

スタッフさんを勝たせることが、結果的にお店を強くする

最近、入社して3ヶ月目に入る鈴木さんから相談がありました。

「最近、私ばかり入客していて、會田さんの入客が少ない気がします。大丈夫でしょうか?」

という内容でした。

とても優しい相談だなと思いました。

その時に僕が伝えたのは、以前から決めていた方針です。

それは、

入社して最初の3ヶ月間は、新しく入ったスタッフさんに新規のお客様を多めに担当してもらう

というものです。

理由は、新しく入ったスタッフさんが早くお客様と出会い、早く経験を積み、自分のお客様を増やしていくためです。

一方で、僕の中にはもう一つの思いもありました。

それは、入客が少ない状況を通して、既存のスタッフさんにも

「自分のお客様を増やす必要がある」

ということを感じてもらえたらいいな、という思いです。

もちろん、自分のペースで働けることは大切です。

でも、私たちはサービス業です。

お客様に合わせることも、大切な仕事の一つです。

  • 予約枠をどう増やすか
  • 施術時間をどう見直すか
  • スタッフさん同士でどう協力するか
  • お客様の取りこぼしをどう減らすか

こういった課題は、これからお店としても向き合っていく必要があります。

🐯 トラ吉:
でも、“もっと頑張って”って言うだけだと、きつく聞こえちゃうよね。

🐰 ウサ美:
大事なのは、“どうしたら増やせるか”を一緒に考えることかも。

👨‍美容師 タカシナ:
そう。スタッフさんを責めたいわけじゃない。スタッフさんが結果を出せる流れを作りたい。

経営者が勝つことだけを考えるのではなく、スタッフさんが勝てる環境を作る。

スタッフさんが結果を出せる。
スタッフさんがお客様から必要とされる。
スタッフさんがここで働いて良かったと思える。

その状態を作ることが、結果的にお店を強くするのだと思います。

自分の価値観を押し付けないことは、思った以上に難しい

正直に言うと、僕もまだまだ未熟です。

頭では、

  • スタッフさんを勝たせたい
  • 働きやすい環境を作りたい
  • 前の職場より良かったと思ってほしい
  • ここでもっと頑張りたいと思ってほしい

と思っています。

でも実際には、自分の価値観を押し付けそうになる時もあります。

自分だったらこうする。
自分だったらもっと考える。
自分だったらもっと早く動く。

そんなふうに思ってしまうこともあります。

でも、それをそのままスタッフさんに求めると、相手は苦しくなってしまう。

だから大事なのは、

正しいことを言うことではなく、相手が受け取れる形で伝えること

なのだと思います。

🐯 トラ吉:
良かれと思って言ったのに、なんか伝わり方が違う時ってあるよね。

🐰 ウサ美:
経営者の言葉って、本人が思っている以上に重く伝わることもあるからね。

👨‍美容師 タカシナ:
だからこそ、言う内容だけじゃなくて、言い方やタイミングも大事なんだと思う。

これは、お客様へのカウンセリングにも似ています。

正しいことをただ伝えるだけでは、お客様には届きません。

相手の悩みを聞き、理解し、分かりやすく伝えるからこそ、納得してもらえる。

スタッフさんとの関わりも、同じなのかもしれません。

自分がいなくても回るお店を作るために

最近、自分の中で強くなってきているテーマがあります。

それは、

自分がいなくても回るお店を作る

ということです。

今までは、自分が現場に立つことで売上を作ってきました。

もちろん、それは大切なことです。

でも、いつまでも自分が中心にいないと回らない状態では、お店としての成長には限界があります。

これからは、

  • スタッフさんにお客様を増やしてもらう
  • スタッフさん同士で助け合ってもらう
  • 自分は仕組みづくりや環境整備に時間を使う

という方向に、少しずつシフトしていきたいと思っています。

実際に、僕が新規のお客様を担当した時も、次回予約はフリー予約としてご案内する方針をスタッフさんたちに共有しました。

理由は、僕が担当したお客様を自分の指名客として抱え込むのではなく、スタッフさんのお客様につなげていきたいからです。

これは、自分の売上を減らしたいという話ではありません。

お店全体でお客様を大切にし、スタッフさんそれぞれが自分のお客様を増やしていくための取り組みです。

🐯 トラ吉:
でも、自分が担当したお客様を手放すのって怖くない?

👨‍美容師 タカシナ:
怖い。正直、怖さはある。でも、自分が抱え続けたら、いつまでもお店は自分依存のままになる。

🐰 ウサ美:
手放すって、楽をすることじゃなくて、次の成長のために役割を変えることなんだね。

本当にそう思います。

現場を手放すというのは、単に自分の仕事を減らすことではありません。

自分の正解だけでお店を動かそうとすることを、少しずつ手放すこと

でもあると思っています。

スタッフさんが自分たちでお店を作っていく

別の日には、スタッフさんたちが店内の装飾について話し合い、少しずつお店の雰囲気を変えてくれました。

大きなリニューアルをするわけではありません。

でも、

「こういう雰囲気にしたい」
「働いていて楽しい空間にしたい」
「お店の雰囲気を良くしたい」

そんな思いで、自分たちで動いてくれました。

正直に言うと、少し嫉妬する気持ちもありました。

自分の思いが強いお店だからこそ、スタッフさんたちが自分たちで形を作り始めた時に、少し寂しさのようなものを感じる自分もいました。

でも、感情と経営は別物です。

僕が全部決めるお店より、スタッフさんたちが自分たちの居場所として作っていけるお店の方が、きっと長く続く。

そう思いました。

🐯 トラ吉:
オーナーとしては、ちょっと寂しい気持ちもあるよね。

🐰 ウサ美:
でも、それってお店が“自分だけのもの”から“みんなで作る場所”に変わってきた証拠かも。

👨‍美容師 タカシナ:
そうだね。そこを受け入れるのも、現場を手放す一つの段階なんだと思う。

まとめ|スタッフさんを動かすより、動きやすい環境を作る

ここ最近の気付きは、すごくシンプルです。

経営とは、スタッフさんを無理やり動かすことではなく、スタッフさんが動きやすい環境を作ること。

スタッフさんに理想を押し付けるのではなく、

  • 半歩ずつ成長できるようにする
  • できたことを認める
  • 結果が出る流れを作る
  • 無理なく続けられるようにする
  • 自分がいなくても回る仕組みを作る

その積み重ねが、結果的にお店を強くしていくのだと思います。

もちろん、僕自身もまだまだ途中です。

感情的になってしまう日もあります。
もっと上手く伝えられたなと思う日もあります。
自分の器の小ささを感じる日もあります。

それでも少しずつ、

スタッフさんが安心して働ける環境。
お互いに助け合えるお店。
自分がいなくても回る仕組み。

そういったものを作っていきたいと思っています。

もし今、スタッフさんとの関わり方で悩んでいる美容室オーナーさんがいたら、まずは一度、

「スタッフさんに変わってもらう」ではなく、「スタッフさんが動きやすくなるには何が必要か」

という視点で考えてみるのも良いかもしれません。

それだけでも、経営の苦しさが少し軽くなることがあると思います。

この記事のまとめポイント

🐰 ウサ美:
今日のポイントをまとめるね!

  • 経営者のゴールをそのままスタッフさんに求めると苦しくなりやすい
  • 半歩ずつ刻んだ目標設定の方が成長しやすい
  • 経営者の仕事はスタッフさんを勝たせる環境を作ること
  • 正しいことを言うより、受け取れる形で伝えることが大事
  • 現場を手放すとは、自分の正解を少しずつ手放すこと
  • 自分がいなくても回るお店づくりが、長く続く経営につながる

🐯 トラ吉:
つまり、“もっと頑張って”じゃなくて、“どうしたら頑張りやすくなるか”を考えるってことだね。

👨‍美容師 タカシナ:
うん。今の自分にとっては、それが一番しっくりきている経営の形です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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