お金を失った翌日、「取り返す」より先に使い方の基準を3つ作った

トラ吉

大きくお金を失った翌日って、やっぱり「早く取り返したい」と考えてしまいませんか?
経営者なら、仕事でその分を稼ごうと思うのも普通ではないでしょうか?

タカシナ カク

私はまさにそうなりやすいです。
でも8月20は、取り返すために焦って動くのではなく、「そもそも自分は何にお金を使いたいのか」を決め直すことから始めました。

うさ美

失った金額より、これからの判断基準を作る方へ意識を向けたんですね。
今回は、お金の失敗の翌日に考えた「良いお金の使い方」を振り返ります。

2026年8月20日は、前日にお金で大きな失敗をした翌日でした。前夜のギャンブルで大きく負けてしまい、正直かなり気持ちも落ちた状態から一日が始まっています。具体的な金額はここには書きませんが、自分の中で「これは軽い話ではない」と感じる負けでした。

朝の時点で決めていたのは、この日を「取り返す日」にはしないということでした。焦って売上を積み増そうとしたり、同じ場所で取り返そうとすると、たぶん昨日と同じ判断の崩れ方を繰り返します。だから、まずはメンタルと生活を通常の状態へ戻すことを優先しました。

その中で改めて感じたのが、自分はお金を貯めるのがあまり得意ではないという事実です。経営者として会社のお金を扱う以上、感情のままお金を扱う自分をそのままにしておくのは課題だと思いました。そこで、「良いお金の使い方」を自分なりに3つへ整理してみることにしました。

失ったお金を取り返そうとするより、「これから何にお金を使うのか」を決める方が大切だと思いました。私は今後、お金を使う前に「人が喜ぶか」「経験や勉強として残るか」「未来に増えるものか」の3つで一度考えてみたいと思っています。

目次

8月20は「取り返す日」ではなく「戻す日」にした

前夜の失敗を引きずった朝

朝起きたときの気持ちは、正直かなり重たかったです。前夜のギャンブルで大きく負けたことが、頭からなかなか離れませんでした。

こういうとき、私の中には二つの声が出てきます。一つは「今日は仕事で取り返そう」という声。もう一つは「もう一度チャレンジすれば戻せるかもしれない」という声です。どちらも、昨日の損失を今日の行動の中心に置こうとする声でした。

まず自分の状態を通常へ戻す

ただ、その二つの声のどちらに乗っても、たぶん今日一日はまともな判断ができません。だから8月20の最初にやるべきことは、仕事量を増やすことでも、損失を埋めることでもなく、まず自分自身を通常の状態へ戻すことだと決めました。

いつも通りに朝の準備をして、いつも通りにお店へ向かう。派手なことは何もしていません。でも、失敗の翌日にわざと「いつも通り」を選ぶこと自体が、自分にとっては大事な決断でした。

昨日失ったものを基準に今日の行動を決めると、今日まで昨日に支配されてしまう気がしました。

私は、お金を貯めることがあまり得意ではない

頭では分かっていても感情に負ける

8月20の朝、通常運転へ戻そうとしながらも、お金についてはかなり考えました。

正直に言うと、私はお金を貯めることがあまり得意ではありません。頭では「貯めた方がいい」「無駄遣いを減らした方がいい」と何度も理解しているのに、その場の感情や気分に負けて使ってしまう自分がいます。前夜のギャンブルも、そうした自分の弱さが出た場面の一つでした。

「使わない」より「使う基準」を作る

ただ、この記事を「今後は節約します」で終わらせるつもりはありません。私は、お金を使うこと自体が悪いとは思っていません。むしろ経営では、必要な場所へお金を使わなければ、集客も採用も教育も設備も、何も伸びていきません。

問題なのは、「何のために使ったのか分からないお金」や、「その場の感情だけで使ったお金」が積み重なっていくことだと感じました。だから、必要なのは「使うか、使わないか」を我慢する話ではなく、使う前に一度立ち止まる基準を自分の中に作ることだと思いました。

感情のままにお金を使う自分を責め続けるより、感情に頼らずに判断できる基準を用意してあげる方が、たぶん自分には合っています。

良いお金の使い方を3つに分けてみた

①人が喜ぶところへ使う

1つ目は、人が喜ぶところへ使うお金です。家族、スタッフさん、お客様、お世話になっている人など、自分だけの一時的な快楽ではなく、誰かの喜びや感謝につながるお金、という意味です。

ただし「他人に使えば何でも正解」ではありません。無理して誰かに使うのも違いますし、見栄で使えばそれは結局自分のための出費です。あくまで、使ったあとに人との関係や信頼が残るお金、という感覚に近いです。

②経験や勉強として自分に残す

2つ目は、経験や勉強として自分に残るお金です。学びの場、経験、新しい知識、仕事に活かせる体験など、使ったあとも自分の中に何かが残るお金という考え方です。

ここも「自己投資なら何でも正解」ではないと思っています。派手な講座に次々と申し込めば必ず成長できる、というわけでもありません。実際に自分の成長や未来の仕事へつながるかを、使う前に一度自分に聞いてみたいと感じています。

③未来に増えるところへ使う

3つ目は、将来、何かが増える可能性のあるところへ使うお金です。事業、集客、採用、仕組み、仕事の効率化などが分かりやすい例です。

ここでの「増える」は、お金だけを指しているわけではありません。売上、利益、時間、能力、価値。こういったものが少しでも増える可能性があるかどうかで見たい、という意味です。金融商品や投資の話ではなく、自分の「お金を使う判断基準」としての整理です。

【私が今後意識したい「良いお金の使い方」3つ】

①人が喜ぶところへ使う
 → 家族・スタッフさん・お客様・お世話になっている人など、関係と信頼が残るお金

②経験や勉強として自分に残す
 → 学び・経験・体験など、自分の中に残り、未来の仕事へつながるお金

③未来に増えるところへ使う
 → 事業・集客・採用・仕組み化など、売上・利益・時間・能力が増える可能性があるお金

「使わないこと」を目標にするのではなく、「使ったあとに何が残るのか」を考える。その方が、私にはお金と付き合いやすいのかもしれません。

トラ吉

それなら、「人が喜ぶ」「勉強になる」と理由を付ければ、結局いくらでも使えてしまいませんか?

タカシナ カク

そこは本当に気をつけなければいけないと思っています。
3つに当てはまれば何でも使っていい、という意味ではありません。
自分の感情に都合のいい理由を付けていないかまで見る必要があると思っています。

良い結果が出るのは、中長期なのかもしれない

「今すぐ増やしたい」と前日は考えていた

前日のギャンブルは、今考えると「今すぐお金を増やしたい」という短期の感情が強く出た行動でした。少し勝てば「もう少し」と続け、負けが込めば「取り返したい」と続ける。どちらの気持ちも、その場の一瞬に賭けようとしていた気がします。

一方で、今回3つに整理した「良いお金の使い方」は、どれも使ったその瞬間には結果が出ないものばかりです。人が喜ぶお金、勉強のお金、未来に増やすためのお金。すぐには何も返ってこないケースも普通にあります。

本当に残るものは時間がかかる

ここで意識したいのは、「良い結果が出るのは中長期」ということでした。求人広告が実を結ぶまで数か月かかることもありますし、スタッフさんへの教育も、変化がはっきり見えるまで時間がかかります。設備や仕組みへの投資も同じです。今日使ったお金が、半年後や一年後になってようやく価値として返ってくることも珍しくありません。逆に、その場ですぐ気持ちよくなる支出は、後には残らないことも多いと感じています。

すぐ結果が出ないから意味がないのではなく、時間がかかるものだからこそ、本当の資産になることもあると思いました。

トラ吉

頭では分かっていても、目の前ですぐ結果が出ないと不安になりませんか?

タカシナ カク

なります、正直かなり不安になります。
だからこそ、短期の数字と、中長期で積み上がるものは分けて見るようにしたいです。
両方を同じ物差しで判断すると、必ずどちらかへ寄りすぎる気がしています。

仕事へ戻れば、全部が順調に進むわけでもない

ツールがうまく読み込めない場面もあった

「通常運転へ戻す」と決めた8月20でしたが、仕事のすべてがスムーズに流れたわけではありません。副業のホームページ制作で使っている Claude Code というツールで、プロジェクトがうまく読み込めない場面もありました。

細かい技術的な話は今回の主題ではないので書きません。ただ、通常運転へ戻るというのは「全部がうまくいく」ではなく、「問題が起きても、また一つずつ対応できる状態に戻る」ということだと感じました。読み込めない部分は、その場でできる範囲の対応を進め、完全に解決したと言い切れる状態にはしていません。

夜はスタッフBさんの「良くなったところ」を伝えた

2日続けて閉店対応してくれたことへ感謝

この日の営業後、スタッフBさんへフォローのメッセージを送りました。2日続けてお店の閉店対応をしてもらっていたので、まずはそこへの感謝を、はっきり言葉で伝えました。「ありがとうございます」の一言で終わらせず、何が助かったのかを具体的に書くようにしています。

レジ締めと日報にも、丁寧さが出てきている

もう一つ伝えたのは、レジ締めと日報についてです。スタッフBさんは、一日の最後にレジの金額を確認する作業を、以前より丁寧に見てくれるようになっていました。「なんとなく良くなった気がする」ではなく、実際にレジ締めの最終金額の確認が丁寧になっている、という事実として伝えました。

日報についても、8月16にスタッフさんへ目的をあらためて説明した経緯があります。当時、スタッフBさんの日報には改善してほしい部分もありました。ただ、8月20時点で見ると、以前よりも日報のミスは減っていると感じています。ここも印象ではなく、実際の変化として捉えたつもりです。

改善してほしいことを伝えたあと、できていない部分だけを見るのではなく、「前よりできるようになったこと」も同じように見て伝える必要があると思いました。

注意だけではなく、変化した事実も見る

経営者は問題を見つける仕事が多い

お店を運営していると、どうしても目が行くのは、ミス・不足・できなかったことの方です。問題を直していくのも経営者の仕事の一つなので、そこに目が行きやすいのは自然なことだと思います。

ただ、注意だけがずっと続くと、本人からすると「自分はいつもできていない」という印象だけが強く残ってしまう可能性があります。本当は改善しているのに、本人がその変化に気づけないまま、ということも起こりそうです。

曖昧に褒めるのではなく具体的な行動を伝える

だから、改善した行動を見つけたら、そこも言葉にしたいと思っています。ただし、「褒めれば人は伸びる」というノウハウ的な話にはしたくありません。大切なのは、実際に変わった具体的な行動を伝えることだと感じています。

「最近頑張っていますね」ではなく、「日報のミスが減っている」「レジ締めの確認が丁寧になっている」「2日続けて閉店対応をしてくれた」というふうに、観察した事実をそのまま渡す形です。

改善してほしいことを伝えたなら、改善したときにも同じくらいきちんと伝えることが必要だと思いました。

トラ吉

できていることまで毎回伝える必要がありますか?
仕事なら、できるようになるのは当たり前とも考えられませんか?

タカシナ カク

仕事として必要なことは当然あります。
ただ、改善を求めた側が変化を見ていると伝えることで、「何が良くなったのか」を本人にも具体的に共有できると思っています。

お金にも人にも、感情ではなく「基準と事実」を見る

お金は3つの基準で見る

8月20は、一見するとバラバラの出来事が並んだ一日でした。前夜のお金の失敗、通常運転への回復、良いお金の使い方の整理、仕事上の小さなトラブル、スタッフさんへのフォロー。並べるとテーマが違うように見えますが、振り返ると共通していたのは「その瞬間の感情ではなく、自分が決めた基準で判断したい」ということでした。

お金についてなら、「欲しい」「増やしたい」「取り返したい」という感情ではなく、「人が喜ぶ」「経験・勉強」「未来に増える」の3つで見る、という基準です。

スタッフさんも自分自身も、実際の行動で見る

スタッフさんへの見方でも、同じことが言えると感じました。「またミスをした」というその瞬間の印象だけで判断してしまうと、本人が積み重ねてきた小さな変化が見えなくなる可能性があります。日報が以前より良くなっていること、レジ締めが丁寧になっていること、閉店対応をしてくれたこと。こういう具体的な行動を事実として拾い上げることが、印象論から一歩離れるために必要だと思いました。

この見方は、自分自身にも当てはめたいと思いました。前夜のギャンブルで負けた自分を「ダメな人間だ」と評価して終わらせるのは簡単ですが、そこで止まると次に活かせるものが残りません。それより、何が起きて、なぜ判断が崩れて、次はどこを変えたいのかを、事実として振り返る方が、未来の自分にとって役に立ちそうです。人格ではなく行動として自分を見る、という感覚に近いかもしれません。

お金でも人でも、その瞬間の感情や印象だけで判断すると見えなくなるものがあります。自分なりの基準を持ち、実際に起きた行動を見る。その練習を続けたいと思います。

ここまでの話を、読者のみなさんも自店に置き換えられるように、問いだけを箱にまとめておきます。

【自店に置き換えて考える】

◆お金について
・最近使ったお金は、あとに何を残しましたか?
・その場の感情だけで使ったお金はありませんか?
・半年後にも価値が残る使い方は、何でしょうか?

◆スタッフさんについて
・注意したあと、改善した部分を確認していますか?
・「最近良くなった」ではなく、具体的な行動を伝えられますか?
・できていない部分ばかり探していませんか?

◆自分自身について
・一度の失敗で、自分自身を評価していませんか?
・失敗した行動と、自分自身を分けて考えられていますか?
・次に変える基準を一つ決めるなら、何でしょうか?

未来の自分への経営メモ

最後に、今回8月20で自分の中に残しておきたいことを、未来の自分へのメモとしてまとめておきます。

【未来の自分への経営メモ】

・失敗した翌日に、無理に取り返そうとしない
・損失額を、今日の行動の目標にしない
・まず、通常運転へ戻ることを優先する
・お金を使う前に、目的を一度確認する
・「人が喜ぶ」「経験・勉強」「増えるところ」の3つで考える
・3つを、無駄遣いの言い訳にしない
・良い結果は中長期で見ると分かって使う
・短期の快楽と、長期の価値を分けて考える
・お金を使うこと自体を、悪にはしない
・必要な投資は、きちんと行う
・スタッフさんのミスだけを探さない
・改善した行動も、同じように見る
・具体的な事実で、フィードバックする
・注意したなら、改善したときにも伝える
・自分自身の失敗も、人格ではなく行動として振り返る
・感情や印象ではなく、基準と事実を見る

8月20は、前日に失ったお金を取り返す日にはしませんでした。その代わりに「これから何にお金を使うのか」という基準を作り、スタッフさんについてもミスだけではなく改善した行動を見るようにしました。感情に振り回されないために、基準と事実へ戻る。今の私には、その積み重ねが必要なのだと思います。

トラ吉

一度基準を作ったとしても、また感情に負けて同じ失敗をしてしまうこともありますよね?

タカシナ カク

十分あると思います。
私も、一度考えただけで急に変われるとは思っていません。
だからこそ、失敗するたびに「自分は何を基準にしたかったのか」へ戻れる状態を作っていきたいです。

うさ美

一度も失敗しないことではなく、失敗したあとに戻る場所を決めておくんですね。
お金でも人との関わりでも、同じ考え方が使えそうです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次