売上が大きいほど、自由になれるわけではない。美容室オーナーと飲んで考えたこと

トラ吉

覚さん、美容室経営なら、やっぱり売上や店舗数が大きい方が「成功している」と考えていいのでしょうか?
年商が増えれば、その分オーナーも自由になれますよね?

タカシナ カク

以前の私なら、かなりそう考えていたと思います。
でも近所の美容室オーナーさんと話して、売上や規模が大きくなることと、自分が欲しい自由を手に入れることは、必ずしも同じではないと改めて感じました。

うさ美

大きくするか、小さくするかという話ではなく、「何のために大きくするのか」ということなんですね。
今回は、私がこれから作りたい経営の形を整理してみます。

2026年8月17日の夜、その日の経営ログを書き終えたあと、近所の美容室オーナーさんと飲みに行きました。

相手の店は、私の店より売上や店舗規模が大きいように感じました。話を聞きながら、素直に「すごいな」と思う部分もあります。

ただ、自分の今の働き方や、これから作りたい店のことを頭に浮かべていると、少し違う気持ちも出てきました。規模では届いていないかもしれない。でも「自由」という軸で見ると、自分がすでに作れているものもあるのではないか、と感じました。

そこから、「自分は何のために売上を伸ばそうとしているのだろう」という問いが自然に出てきました。相手を評価したり、自分の方が幸せだと言いたい話ではありません。他の人の経営を見せてもらったことで、自分自身のゴールを考え直した夜のお話です。

売上や店舗規模を大きくすること自体が、私のゴールではありません。利益を残し、スタッフさんやお客様にも満足してもらいながら、自分自身も少しずつ自由になっていく。その状態を作るために売上を伸ばしたいのだと、改めて感じました。

目次

近所の美容室オーナーさんと飲んだ夜

自分より大きな店を経営している方の話を聞いた

お店の場所も近く、以前から交流のあるオーナーさんです。話の内容から、「うちよりずいぶん大きな会社を回しているんだな」と感じる場面が何度もありました。

具体的な数字は私が正確に知っているわけではありませんし、ここで書くつもりもありません。ただ、売上・店舗数・スタッフさんの人数といった目に見える数字だけを並べれば、私はまだ追いつけていないという感覚はあります。

最初は「やっぱり規模がある店はすごい」と思った

話を聞いている最中は、素直に「すごいな」と感じていました。ここまでの店をつくるには、たくさんの決断と苦労があったはずです。

規模を大きくすること自体にも、大きな価値があると、今も思っています。だから今回の記事は、相手の経営を否定したり、比較して勝ち負けを決めたい話ではまったくありません。

でも「自由」という軸で見ると、少し違って見えた

私は私なりに作れているものもあった

飲んでいる途中で、自分の今の働き方を頭の中で並べてみました。

ここ最近は、現場へ出る日を少しずつ選べるようにしたり、スタッフさんへ自分のお客様を任せたり、空き時間を求人やLPなど未来の仕事へ使ったりしています。

完璧ではありません。ただ、「毎日全部を自分で回さないと売上が止まる」という状態からは、少しずつ離れつつあると感じています。

売上ではなく「何を得られたか」で考えてみる

そう考えると、売上や店舗数では届かない部分でも、私が私なりに手に入れつつあるものはあるかもしれない、と感じました。

経営の数字を比べるだけでは、自分が本当に欲しかったものまで比べることはできない。飲みの席で、静かにそう思いました。

トラ吉

でも、売上が大きければ利益も増えて、結果的に自由になりやすいのではないでしょうか?

タカシナ カク

そうなる会社ももちろんあると思います。
だから私は売上を伸ばすこと自体を否定していません。
ただ、売上が増えた結果、自分の仕事や固定費まで増えてしまったら、本当に欲しかった自由から遠ざかる可能性もあると思っています。

売上を増やすことが目的になると、少し怖い

数字は分かりやすいから、追いかけやすい

月商、年商、店舗数、スタッフさんの人数。こういう数字は、他人と比べやすく、増えたか減ったかも一目で分かります。

だからこそ、気づかないうちに「数字を大きくすること自体」が目的になってしまう可能性もあると、今回の飲みで少し怖くも感じました。

でも、増えた売上の裏側も一緒に見ないといけない

売上が増えたときに、一緒に何が増えて、何が減っているのか。ここまで見ないと、本当に自分の望む状態に近づいているのかは分からないと思います。

あくまで自分の店に置き換えて考えたい、と思ったポイントを、一つの箱にまとめておきます。

【売上が伸びたときに、一緒に確認したいこと】

・売上ではなく、利益はきちんと残っているか
・経営者の時間は、増えているのか減っているのか
・スタッフさんの負担は、増えていないか
・スタッフさんの収入も、上がっているか
・お客様満足は、以前と同じくらい保てているか

私が欲しいのは「大きい会社」だけではなかった

利益を残したい

売上そのものよりも、会社として残るお金を大切にしたいと考えています。

売上が増えても、その分だけ人件費や家賃、外注費が同じように増えてしまえば、手元には何も残りません。投資や事業を続けていくためにも、利益がきちんと残る形を意識したいです。

スタッフさんにも満足してほしい

会社が成長するほど、スタッフさんの収入も上がる。休日や身体的な負担が、少しずつでも改善していく。ここも私にとって外せない部分です。

会社だけが大きくなり、スタッフさんが疲弊していく形にはしたくない、と正直に思っています。

自分自身にも、自由がほしい

ここで言う「自由」は、働かないという意味ではありません。現場に出る日を自分で選べる、家族との時間を取れる、新しい仕事に挑戦できるといった、日々の選択肢を持てる状態のことです。

美容師として現場に立つこと自体は、今も好きです。ただ、「自分が働き続けないと売上が止まる」という状態からは、少しずつ離れていきたいと思っています。

会社だけが成長して、経営者やスタッフさんが苦しくなる形ではなく、会社が成長するほど関わる人の選択肢も増えていく経営を作りたいと思っています。

「年商1億円を目指す」の意味も、少し変わってきた

1億円という数字だけが目的ではない

このブログのタイトルには、「年商1億円を目指す」と入れています。今もこの目標を撤回するつもりはありません。ただ、その意味合いは、少しずつ変わってきている気がします。

何を残して、1億円になるのか

大切なのは、1億円という数字そのものより、そこへ到達したときに利益・時間・スタッフさんの環境・お客様満足・自分の生活がどうなっているかです。

売上だけが大きくなって、利益は残らず、自分は現場から離れられず、スタッフさんはギリギリで働いている。もしそんな1億円だとしたら、私が最初に目指したかった姿とは、少し違います。

売上は目的ではなく、手段なのかもしれない

今回の飲みを経て、売上は「私が作りたい状態」を実現するための手段の一つなのだと、改めて感じました。

年商1億円になったときに、自分の首を締めていたら、私にとっては目指していたゴールとは違います。

トラ吉

それなら、無理に年商1億円を目指さず、今の規模で自由に働く方がいいのではないでしょうか?

タカシナ カク

それも一つの考え方だと思います。
でも私は、自由を守るために小さくしたいわけでもありません。
自由や利益を失わずに、どこまで事業を成長させられるかを試したいという気持ちがあります。

最初から「自由になる仕組み」を事業に入れておく

大きくなってから、手離れを考えない

ここ数日、スタッフさんへお客様を任せることや、求人・労務・AI・LP・経営ログといった仕事を少しずつ進めてきました。

これは売上が大きくなってから急に自由になるためではなく、成長する過程で「自分が全部やらなくてもよい会社」を作るための準備だと思っています。

手離れは、大きくなってからでは遅い可能性があります。

人が増えるほど、スタッフさんの自由も一緒に増やしたい

店舗やスタッフさんが増えるほど、経営者だけが忙しくなる構造にはしたくありません。

同時に、スタッフさんについても、収入・休日・働き方の選択肢が一緒に増えていく設計にしたいと考えています。自分だけが自由になっていく会社を作っても、たぶん長続きしません。

他人の経営を見たから、自分のゴールが少し分かった

比べること自体は悪くない。ただ、勝ち負けのために比べない

他の経営者さんの店を見せてもらうことは、決して悪いことではないと思っています。比較することで、自分がどこに価値を置いているかに気づくことができます。

今回も、相手の店の話を聞かなかったら、自分がここまで「自由」という言葉に反応する人間だと気づけなかったかもしれません。

ただし、店舗数や売上だけで勝ち負けを決めないことは意識したいです。他の経営者さんには、私とは違う目標や価値観、経営スタイルがあります。他人の正解と私の正解は、同じでなくてもいいと改めて思いました。

自分が欲しいものを、正直に確認する

今回の飲みを通して、私が欲しいものを頭の中で並べてみました。売上を伸ばしたい。利益を残したい。スタッフさんにも還元したい。お客様にも満足してほしい。自分自身も自由になりたい。家族との時間も持ちたい。新しい仕事にも挑戦したい。

欲張りなのかもしれませんが、どれかを完全に捨てる前提ではなく、どうすれば一緒に成立させられるかを考えるのが経営者の仕事なのだと思っています。

【自店に置き換えて考える:売上と、自分のゴール】

・売上が増えた分、利益もきちんと増えていますか?
・その売上の裏側で、経営者やスタッフさんの負担も増えていませんか?
・スタッフさんへの還元も、一緒に増えていますか?
・今、売上を伸ばしたい理由を、自分の言葉で言えますか?
・5年後の会社だけでなく、5年後の自分自身の生活も想像できていますか?

私自身も、まだ答えを整理している途中の問いです。

未来の自分への経営メモ

【未来の自分への経営メモ】

・他店の売上や規模だけを見て、焦らない
・「大きいこと」と「自分の理想」を混同しない
・売上を伸ばす目的を、忘れない
・売上だけでなく、利益も見る
・自分の時間が増えているか、確認する
・スタッフさんの負担が増えていないか、確認する
・スタッフさんの収入も、増える設計にする
・お客様満足を、落とさない
・自分だけが自由になる仕組みにしない
・人が増えるほど自分が忙しくなる構造を避ける
・最初から手離れできる仕組みを入れておく
・年商1億円はゴールではなく、指標の一つ
・1億円になったときの、自分の生活まで考える
・他人の正解ではなく、自分が欲しい経営を作る
・売上・利益・自由・関わる人の満足を、一緒に設計する

私はこれからも売上を伸ばしたいし、年商1億円も目指します。ただ、その数字を達成するために自分やスタッフさんの自由を失うのではなく、売上が伸びるほど利益も残り、関わる人の選択肢も増えていく会社を作りたい。8月18日は、自分が何のために経営しているのかを改めて考えた一日でした。

トラ吉

売上も利益も自由もスタッフさんの満足も、全部を求めるのは難しくないでしょうか?

タカシナ カク

簡単ではないと思います。
だからこそ、売上だけを追うより難しいのだと思います。
でも私は、どれかを最初から諦めるのではなく、どうすれば一緒に成立させられるかを考え続けることを経営の仕事にしたいです。

うさ美

他の経営者さんと比べて答えを出したのではなく、自分がどんな会社を作りたいかが少し見えた夜だったんですね。
数字だけでは見えない「自分の経営のゴール」を持つことも大切そうです。

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