二日酔いから通常運転へ。数字の丸投げとスタッフさんの「任せる範囲」を考えた

トラ吉

体調が悪い日でも、経営者なら普段以上に頑張って遅れを取り返した方がいいのでしょうか?
休んだりペースを落としたら、仕事がどんどん溜まりませんか?

タカシナ カク

8月22の私は、朝からかなり調子が悪かったです。
でも今回は無理に新しい成果を作るのではなく、まず「いつもの自分」に戻すことを一日の最初の目標にしました。

うさ美

体調を戻したあとも、数字の確認やスタッフさんの働き方など、経営者として考えることはいろいろあったんですね。
今回はそんな8月22日の一日を振り返ります。

2026年8月22日は、前日の夕方から美容師さんたちが集まるバーベキューに参加した翌日でした。楽しくてお酒を飲みすぎ、寝不足も重なって、朝はかなり体が重い状態からのスタートでした。

そのため今日は、新しいことを一気に進める日ではないと判断しました。まずは通常運転へ戻すことを最優先にして、いつもの朝のルーティンを軽めに行うところから始めました。

そのおかげかは分かりませんが、11時頃には体がかなり軽くなり、普段に近い感覚に戻れました。そこから顧問の先生に届けてもらっていた月次資料を自分でも確認し、数字の漏れに気づいた出来事もありました。

午後には、スタッフさんの掛け持ちという現場の変化も見えました。体調・数字・スタッフさんと、まったく違うテーマの一日でしたが、振り返ると「どこまで任せて、どこを自分が見るか」という同じ問いが裏側にあったように感じます。

8月22は、何か大きな成果を出した日ではありません。体調を通常へ戻し、専門家へ任せている数字を自分でも確認し、スタッフさんの自主性を尊重しながら店として必要な基準を考えました。「任せること」と「何も見なくなること」は違うのだと感じた一日でした。

目次

朝から絶不調。今日は「通常運転へ戻す」と決めた

前日のBBQで飲みすぎ・寝不足

前日の夕方から、美容師さんたちが集まるバーベキューに参加していました。久しぶりに会う方も多く、話が盛り上がってお酒を飲みすぎてしまいました。帰宅も遅くなり、寝不足のまま朝を迎える形になりました。

目覚めた瞬間から、頭も体も重い感覚がありました。普段の自分と比べても、明らかに動きが鈍い状態でのスタートでした。

新しい仕事を増やさず、まず通常運転へ戻す

この状態で、「せっかくだから今日は一気に何かを進めよう」と力を入れるのは無理があると感じました。無理をしても集中は続かず、途中で失敗する可能性が高いです。

そこで今日の最初の目標を「通常運転へ戻すこと」に切り替えました。休み明けに全部を取り返そうとせず、まず普段の状態に戻すという考え方は、以前の記事でも触れたことがあります。今回はそれを、自分の体調が悪い日にどう当てはめるかという場面でした。

調子が悪い日に、私がやっていること

軽く体を動かして、シャワーで一度リセット

体がだるくても、私は無理のない範囲で軽く体を動かすようにしています。この日も筋トレを普段より軽めにして、一度汗を流しました。そのあとシャワーを浴びて、体を切り替えます。

これは私が普段からやっている個人的な習慣です。「これをやれば二日酔いが治る」といった話ではありませんので、その点は誤解のないようにお伝えしておきます。

水分を意識して、少しずつ体を戻す

そのあとは、水分を意識して少しずつ取ります。私自身は、一日で合計2リットル程度を目安にしています。これも医学的なアドバイスではなく、あくまで自分の生活習慣の話です。

大切にしているのは、「一気に飲んで一気に治す」ではなく、朝からゆっくり体を戻していく感覚です。

11時頃には普段に近い状態へ戻れた

そのおかげかは分かりませんが、11時頃には体がかなり軽くなり、普段に近い状態まで戻すことができました。そこから、必要な仕事を一つずつ進めていきました。

調子が悪い日に無理やり120%へ持っていくより、まず普段の自分へ戻すことを優先した方が、その後の仕事も安定する気がしています。

通常運転へ戻すというのは、何もしないことではありません。目の前のお客様、必要な確認、普段の仕事は一つずつ行います。ただ、そこに「新しい成果を無理に足さない」という選択を加えるイメージです。

先日届いた月次を見たら、数字の漏れに気づいた

月次と年間推移を自分でも見る

体調が落ち着いたところで、この日は先日、顧問の先生から届いた月次資料と、年間推移のデータを自分でも改めて見ることにしました。

ここ数日、顧問の先生とは、お店の経費や数字、今後の月次の確認方法などについてやり取りが続いていました。届いた資料を受け取って終わりにせず、自分の目でも数字を追いたいという気持ちが強くなっていました。

気になった数字を先生へ確認

資料を見ていく中で、数字について一部漏れがあることに気づきました。具体的な内容までは慎重に扱いたいので詳しくは書きませんが、「あれ?ここは少しおかしくないか?」と感じる部分がありました。

そこで、そのままにせず先生へ改めて確認をお願いしました。気づいた時点で確認する。今回はそれを、自分の中で一つの習慣にしたいと思いました。

先日の対話後、対応がさらに良くなったように感じた

8月21には、月次の提出時期や、私が顧問の先生へ求めていることについて、電話も含めて話しています。その翌日の8月22、今回の質問に対しては、以前よりさらに丁寧に対応してもらえたように感じました。

これは「サービスが客観的に改善した」と断定できる話ではありません。ただ私自身の受け取り方として、先日のやり取りがあったからか、以前より気持ちよく話ができました。不満があるときにいきなり関係を切るのではなく、一度期待値を伝えて話し合うことの意味を、少し実感した瞬間でもありました。

トラ吉

顧問の先生に毎月お願いしているなら、自分で細かく確認しなくてもいいのではないでしょうか?

タカシナ カク

専門的な処理は、これからも専門家へお願いしたいです。
ただ、自分の会社の数字が大体どう動いているかまで分からなくなるのは怖いと今回感じました。

専門家に任せても、数字まで丸投げしない

数字が読めなければ漏れにも気づけない

今回、月次資料で数字の漏れに気づいたとき、正直に少し怖くなりました。「もし自分が数字をまったく読めなかったら、この漏れにも気づけなかったかもしれない」と考えたからです。

専門家へ帳簿・月次・申告をお願いすること自体には意味があります。私はこれからも専門家の力を借りたい。ただ、すべてを丸投げして「出してくれた数字は全部合っているはず」と確認しなくなるのは、経営者として少し危ないと感じました

全部把握できなくても「近い感覚」を持ちたい

もちろん、経営者が全部の数字を一円単位で覚えておく必要はないと思います。ただ、売上・主な経費・毎月どのくらい残っているかくらいは、ある程度の感覚を持っておきたいと感じました。

「今月はだいたいこれくらいだろう」という感覚があると、資料を見たときに、「あれ?これは少しおかしくないか?」と気づける可能性が上がります。逆に感覚がゼロだと、資料の数字をそのまま受け取ることしかできません。

最後に困るのは経営者自身

もし、記入漏れや認識違いに気づかないまま話が進み、後から申告や納税の場面で問題に気づいた場合、最終的に困るのは自分自身です。ここは、顧問の先生への批判ではなく、「人がやる仕事だからこそ、経営者側の確認も必要」という自分への戒めとして受け止めました。

直近の流れを振り返ってみると、8月20はお金の使い方の基準を考え、8月21は顧問契約に何を求めているのかを整理し、8月22は実際に数字を自分の目で見ました。経営のお金は、考え方だけ整えても足りません。実際の数字を見る習慣まで作らないと、自分の感覚とのズレには気づけないと思いました。

専門家へ仕事を任せることと、自分が何も分からない状態になることは別です。最後に会社の数字で判断するのは経営者なので、最低限の数字感覚は自分でも持っておきたいと思いました。

午後、フリーのお客様2名にスタッフさんが積極的に入った

スタッフAさんは以前、掛け持ちへ消極的だった

この日の営業では、私自身は14時以降に予約の空きがありました。そこにフリーのお客様が2名、続けて入ってくださいました。その時間帯、スタッフAさんもスタッフBさんも、それぞれ自分のお客様を担当している状態でした。

以前のスタッフAさんは、お客様を掛け持って施術する働き方に対して、あまり積極的ではありませんでした。マンツーマンに近い形で、一人のお客様にしっかり集中したいという気持ちがあったのだと私は理解しています。

最近は「もっと稼ぎたい」が行動へ出ているように感じる

ところが最近は、スタッフAさん自身に「もっと売上を作りたい」「もっと収入を増やしたい」という気持ちが、以前より行動に出てきているように感じます。この日も、積極的に掛け持ちながらお客様を担当してくれていました。

本人がその場で「歩合のうまみを知ったので掛け持ちます」と言ったわけではありません。あくまで、普段の行動を見ている私の受け取り方としてそう感じた、というレベルの話です。

店側から「もっと売上を上げてください」と強く求めたわけではなく、本人の中から「もっとやってみよう」という気持ちが出てきていること。これは、本人の「もっと稼ぎたい」が、実際のお客様を担当する行動へ変わってきたという点で、私としてはとても嬉しい変化でした。

嬉しい変化。でも掛け持ちの「回し方」はまだ課題

本人のやり方も尊重したい

一方で、実際に掛け持ちを進めていくうえでの回し方には、まだ改善の余地があると感じました。施術の順番、待ち時間、どこまで本人が担当し、どこを他のスタッフさんへお願いするか。次のお客様へどう移るか。細かい部分はまだ整理しきれていません。

ここで「スタッフAさんの技術が足りない」と否定したいわけではありません。以前、私から掛け持ちの進め方について「こういうやり方もある」と伝えようとしたとき、本人には本人なりの考えややり方があるように感じました。だから私も、細かい部分にまで口を出しすぎない方がいいのかな、と迷ってきた経緯があります

お客様と店全体への影響は別

ただ、掛け持ちが本人だけで完結する仕事なら、そのままでいいと思います。問題は、掛け持ちの結果として、お客様の待ち時間が長くなったり、他のスタッフさんへ負担が集中したり、店全体の予約が回らなくなったりする可能性がある点です。

これは本人一人のやり方の話ではなく、お店全体とお客様への影響が出る話です。だから、「どこまで本人へ任せるか」と「どこからお店として共通の型を作るか」を、一度分けて考える必要があると感じました。

スタッフさんの自主性を尊重することと、お店として何も基準を作らないことは別です。本人のやり方に任せてよい部分と、お客様や店全体に影響するから共通化する部分を分ける必要があると思いました。

【自店に置き換えて考える:任せる範囲】

◆スタッフさんへの任せ方
・本人へ任せてよい部分と、店として共通化する部分を分けていますか?
・スタッフさんの自主性を、ルールで潰していませんか?
・逆に「自由だから」と何も基準を作らず、他のお客様やスタッフさんへ負担が出ていませんか?

◆専門家への任せ方
・専門家へ任せている仕事の中身を、自分でも理解できていますか?
・資料を受け取ったあと、数字を確認していますか?
・「いつもと違う」に気づける感覚がありますか?

トラ吉

本人なりのやり方があるなら、任せた方が成長するのではないでしょうか?

タカシナ カク

私も、できる部分は本人へ任せたいです。
ただ、掛け持ちは本人だけでなく、お客様の待ち時間や他のスタッフさんの動きにも影響します。
だから店全体に影響する部分だけは、共通の「型」が必要だと感じています。

明日の経営勉強会で「掛け持ちの型」を聞いてみる

他店の考え方を聞いてみたい

翌8月23は、月に一度参加している経営の勉強会があります。他の美容室オーナーさんも参加する場です。そこで今回の掛け持ちについても、他店ではどのように仕事を回しているのか聞いてみたいと考えています。

具体的には、メイン担当者がどこまで施術を行うのか、ヘルプをお願いするタイミング、お客様を待たせないための基準といったポイントです。他店の経営者さんが、実際にどう考えて運用しているのかを教わりたいと思っています。

他店の答えをコピーせず、ルコールに合わせる

ただし、これは「他店の正解を教えてもらう」という話ではありません。他のお店とルコールでは、客単価・施術時間・スタッフさんの人数・セット面数・コンセプトが違います。だから、他店の成功例をそのまま持ち込んでもうまくいかない可能性があります。

私が知りたいのは、他店の「考え方」と「判断基準」です。そこを聞いたうえで、ルコールに合う「掛け持ちの型」を自分たちの手で作りたいと考えています。

他店の正解を探すのではなく、他店の経験を材料にして、自分のお店の型を作りたいと思っています。

未来の自分への経営メモ

最後に、8月22で自分の中に残しておきたいことを、未来の自分へのメモとしてまとめておきます。この一日には、体調・数字・スタッフさんという別々のテーマが並んでいましたが、どれも「任せることと丸投げを分ける」という同じ問いに触れていた気がします。

【未来の自分への経営メモ】

・体調が悪い日に新しい成果を無理に求めない
・まず通常運転へ戻す
・前日の失敗を今日の無理で取り返さない
・自分の体調管理も仕事の一部
・専門家へお願いしても数字は自分でも見る
・売上と主な経費の感覚を持つ
・月次を「受け取るだけ」にしない
・自分の感覚と数字が大きくズレていないか見る
・気になる数字は質問する
・スタッフさんの「もっと稼ぎたい」を大切にする
・本人から動く変化を歓迎する
・掛け持ち=売上だけで判断しない
・お客様の待ち時間を見る
・他のスタッフさんへの影響を見る
・本人のやり方を全部否定しない
・店全体に影響するところだけ共通化する
・他店の運用を聞いてみる
・他店の正解をそのままコピーしない
・ルコールに合う「掛け持ちの型」を作る
・任せることと丸投げを分ける

体調も、会社の数字も、スタッフさんの仕事も、全部を自分一人で管理する必要はありません。でも、任せた瞬間に自分が見なくなってしまうのも違うと思います。任せるところは任せながら、経営者として見るべきところは見る。その境界線を少しずつ作っていきたいです。

トラ吉

スタッフさんへ任せるのに、店の型まで作ったら結局自由がなくなりませんか?

タカシナ カク

全部を同じにするつもりはありません。
技術や接客など、本人の良さを出してほしい部分は残したいです。
そのうえで、お客様や他のスタッフさんに影響する部分だけ、最低限の共通ルールを作るのが今の自分には合っていると思っています。

うさ美

専門家にもスタッフさんにも、任せるけれど丸投げしない。
そのバランスを探している途中なんですね。

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