求人LPを作りながら、「良い条件」より“本当にそう働ける証拠”を見せたいと思った

トラ吉

給与や休みなど条件が良ければ、求人はそれだけで十分じゃないですか?
わざわざ求人LPまで作り込む必要はあるのでしょうか?

タカシナ カク

条件はもちろん大切です。
でも今の私が求人で一番伝えたいのは、「本当にこの条件、この働き方で店が運営されているのか」という部分です。
9月9は、これまで考えてきた採用方針をルコールの求人LPへ少しずつ落とし込んでいました。

うさ美

条件をきれいに見せるというより、実際のお店の中身を求職者さんへ見せるページにしたいんですね。
今回は、2連休2日目の求人LP制作から考えた経営ログです。

2026年9月9は、2連休の2日目でした。前日の9月8はクライアントさんの求人LPへ向き合っていましたが、この日は自分の店であるルコールの求人LPの制作・修正を進めました。ルコールでは2026年9月1から求人広告も始めており、募集自体はすでに動き始めています。ただ、求人LPそのものは今も作りながら直している途中です。

ここ最近、求人を作るうえで一番時間を使ってきたのは、「どんな人に来てほしいか」を言葉にする作業です。今のルコールが呼びかけたいのは、「美容師という仕事は好き。でも、今の働き方を40代・50代まで続けることには少し不安がある女性スタイリストさん」です。この方向性は9月9に突然決めたものではなく、これまで求人を考えるなかで少しずつ整理してきた内容を、いよいよLPという形へ落とし込んでいる、という感覚です。

そのうえで、9月9に改めて考えていたのは、条件を並べるだけの求人にはしたくない、ということでした。休めます、稼げます、無理な掛け持ちなし。求人ページにはいくらでも魅力的な言葉を書けます。ただ、求職者さんからすれば、「本当にそうなの?」という不安があるのが自然だと思います。だからLP側だけを整えるのではなく、実際に働いている店の中身まで含めて伝わる形にしていきたい、と考えていました。

求人で「休めます」「稼げます」「無理なく働けます」と書くこと自体は簡単です。でも、求職者さんが本当に知りたいのは「実際もそうなの?」という部分だと思っています。9月9は、これまで作ってきたルコールの働き方を、言葉だけではなく実態まで伝わる求人LPにしていく作業を進めました。

目次

2連休2日目は、ルコールの求人LPを進めた

前日はクライアントさん、この日は自分の店

9月8はクライアントさんの求人LPへ向き合った日でした。人の美容室の採用を考えると、「誰に来てほしいのか」「その人へ何を伝えるか」を客観的に整理しやすい感覚があります。一方で、9月9はその2日目として、自分自身のお店であるルコールの求人LPへ向き合いました。

自分のお店になると、日常が当たり前になりすぎて、良さも弱さも見えにくくなる部分があります。クライアントさんのLPを考えたあとで自店のLPを見直すと、少し客観的な視点を借りて自分の店を見られるような感覚もありました。

完成ではなく制作・修正の途中

誤解のないように書いておくと、9月9に求人LPが完成した、という日ではありません。応募が来た、見学予約が入った、といった話でもありません。あくまで、これまで考えてきた採用方針を求人LPへ落とし込んでいく作業を、この日の時間の一部を使って進めた、というだけです。

前日の9月8で「自由な時間を何に使うかは自分で選ぶ」と考えていた延長として、この日はその時間の一部をルコールの未来の採用へ使った、という程度に受け取ってもらえたらと思います。「2連休すべて仕事に使った」という頑張り自慢にはしたくありません。

ルコールは「誰でもいいから来てほしい」わけではない

美容師の仕事は好き

ルコールで採用したいと考えている中心人物像は、「美容師という仕事そのものは好きな人」です。ここは大前提としてあります。「美容師を辞めたい人」ではなく、「美容師を続けたい人」への求人にしたい、というのが今の私の考えです。

技術を磨いてきたキャリア、お客様との関係を作ってきた経験、そういったものを大切にしたい人に来てもらいたい、と思っています。

でも今の働き方をこの先も続けるのは不安

そのうえで、今の働き方のままでこの先も長く続けられるだろうかと、少し不安を感じている女性スタイリストさんへ届けたい求人です。例えば次のような気持ちを持っている方をイメージしています。

  • お客様をたくさん掛け持ちして売上を作る働き方に少し疲れている
  • 低単価で人数をこなす働き方を長く続けられるか不安
  • 一人ひとりのお客様へもう少し丁寧に向き合いたい
  • 収入もある程度安定させたい
  • 休日や自分の生活も大切にしたい
  • 年齢を重ねても美容師を続けていきたい

ここを、「ガツガツ働きたくない人向け」「楽をしたい人向け」と表現するつもりはありません。むしろ美容師の仕事をちゃんと続けたいからこそ、今の働き方を一度見直したいと考えている方への呼びかけです。

そんな女性スタイリストさんへ届けたい

この方向性は、9月9に急に思いついたわけではありません。8月頃から求人を作るなかで、当初は給与・休日・社会保険・勤務時間・歩合など、条件をどう見せるかに意識が向いていました。そこから少しずつ、「どんな人の、どんな悩みを、ルコールなら解決できるのか」という順番で考えるようになった、という流れです。

9月9は、その積み重ねてきた考えを、いよいよ求職者さんへ届く形へ変えていく作業をしていた日です。

トラ吉

求人なら、対象を広くした方が応募数は増えるのではないでしょうか?
「女性スタイリストさん」「こんな働き方をしたい人」と絞ってしまって大丈夫ですか?

タカシナ カク

応募数だけを考えれば、広くした方がいい場合もあると思います。
でも採用後に「思っていた店と違った」となる方がお互いに困ります。
全員に好かれる求人より、ルコールの働き方に合う人へ正しく届く求人を作りたいと思っています。

「条件がいいです」だけでは、もう一歩足りない

求人には魅力的な言葉をいくらでも書ける

求人ページには、「残業が少ない」「休みが取りやすい」「マンツーマン」「無理な掛け持ちなし」「安定した給与」など、魅力的に映る言葉をいくらでも書けます。文字だけなら、どんなお店でも書こうと思えば書けてしまうのが正直なところです。

だからこそ、書いた言葉と実際の働き方が近いのかどうかは、求職者さんから見るとかなり気になる部分だと思っています。

求職者さんが知りたいのは「本当なの?」

特に、これまで働いてきたお店で求人票と実際の働き方に差を感じた経験がある方ほど、文章だけでは判断しづらいだろうと感じます。ここで「求職者さんは必ず求人詐欺に遭ってきた」と決めつけたいわけではありません。あくまで、書いてある条件だけでは「本当にこの通り働けるのか」が分からないのが一般的な感覚だろう、という話です。

求人で条件を書くことは必要です。でも、本当に安心してもらうためには、「この条件があります」だけではなく「実際にこの働き方で店が運営されている」と感じてもらえる材料まで見せる必要があると思っています。

今いるスタッフさんの働き方が、求人の証拠になる

勤務時間・休み・給与

「証拠」といっても、大げさな実績自慢のことではありません。今後、ルコールの求人LPで少しずつ見せていきたい材料としては、次のようなものを考えています。

  • 実際の勤務時間と、何時ごろに退勤しているか
  • 休みの取り方や、有給の運用
  • 1日に担当しているお客様の人数
  • スタッフさんの売上や給与例
  • 予約表の考え方
  • 実際に働いているスタッフさんの声

ただし、これらすべてを9月9にLPへ実装したわけではありません。あくまで、「求人では実態を証明したい」という方向性を説明するための例です。9月9に確実なのは、ルコールの求人LPの制作・修正を進めたこと、そこまでです。

実際のスタッフさんの声

新しい人を採用するとき、求人用にきれいな言葉を作るだけでは足りない、と最近強く感じています。今いるスタッフさんが、実際にどのように働き、どんなふうにお客様を担当し、どんな時間に帰り、休みをどう取っているか。この日常そのものが、将来の求人の説得力になっていくと考えています。

もちろん、今いるスタッフさんがすでに理想通り100%の状態で働けている、というつもりはありません。現在も試行錯誤の途中です。だからこそ、求人LPで書きたいことと、実際の店舗の状態とを、少しずつ近づけていく作業をしています。

新しい人を採る前に、今いるスタッフさんが結果を出せる店へ

「人が増えれば全員嬉しい」とは限らない

以前は、人が増えれば今いるスタッフさんも単純に助かるだろう、という感覚がありました。ただ、新しいスタイリストさんが入れば、新規のお客様やフリーのお客様を分けていくことになります。今いるスタッフさんからすると、自分のお客様や売上が十分安定していなければ、「人が増えて嬉しい」だけとは限らない可能性があると気づきました。

ここは8月23頃にも一度考えていたところで、9月9に新しく思いついた話ではありません。今も自分の中で大事にしている前提です。

採用前に現在のスタッフさんの土台を作る

だから、採用の準備と並行して、今いるスタッフさん自身が、リピートのお客様を増やせて、自分の売上を安定させられて、歩合へ届きやすくなり、収入を作れる状態を作ることも大切だと考えています。ここでいう「勝てる状態」は、スタッフさん同士で競争するという意味ではなく、新しい人が入ってきても自分の仕事や収入に必要以上の不安を感じずに働ける状態、という意味です。

この考えを持っておくと、求人ページを作るときにも、「新しい人だけを引きつけるページ」ではなく、「今いるスタッフさんも含めた店全体で受け入れられる採用」へ意識が向きやすくなります。

トラ吉

でも、今いるスタッフさんが完全に安定するまで待っていたら、いつまで経っても採用できなくないですか?

タカシナ カク

完全な状態になるまで待つつもりはありません。
求人活動はすでに始めています。
ただ、新しい人を迎える準備と、今いるスタッフさんがこの店で結果を出しやすい状態を作ることは同時に進めたいと思っています。

【自店に置き換えて考える:求人ターゲットと証拠】

◆求人ターゲット
・「美容師募集」と広く書くだけになっていませんか?
・具体的にどんな人に来てほしいでしょうか?
・その人は今の職場で何に悩んでいるでしょうか?

◆求人の証拠
・「働きやすい」と書くだけになっていませんか?
・実際の勤務時間や休日を見せられますか?
・スタッフさんの実際の働き方と、求人内容は一致していますか?

求人LPを書くことは、会社の中身を確認することでもある

書きたいのに証明できない条件

求人LPを実際に書いていくと、コピーライティングの話だけでは終わらない場面が出てきます。例えば「有給が取りやすい」と書きたい。でも、実際の運用ルールが曖昧なら、自信を持って書けません。「早く帰れます」と書きたい。でも、実際の退勤時間がきちんと見えていなければ、証明する材料がありません。

「安定した給与」と書きたい。でも、どういう売上でどう給与へ反映されるのかが曖昧なら、求職者さんへ丁寧に説明できません。

コピーではなく制度の問題かもしれない

つまり、求人LPを書いていて言葉に詰まる部分は、コピーの問題ではなく、会社側の仕組みがまだ曖昧な可能性もあるということです。ここが今回、私が9月9のLP制作を通して改めて感じたところでした。

求人ページでうまく書けないことがあったら、「文章力が足りない」と考える前に、「そもそも店の中で決まっているのか?」を確認した方がいいのかもしれません。この気づきは、たぶんこれからのルコールの制度づくりにも影響してくると思います。

ここは8月14頃にも近い話を考えていました。「応募を集める準備と、採用できる会社を作ることは別」という視点です。求人LPを書く作業は、その意味では会社の中身を静かにチェックする作業でもあるのかもしれません。

「応募を集める」と「採用できる会社を作る」は別

9月1から採用活動は始まっている

ルコールでは、2026年9月1から求人広告を始めています。求人媒体を通じて、採用活動そのものはすでに動いています。一方で、自社の求人LPについては、まだ作りながら修正を続けている段階です。「採用活動を始めた=求人ページ完成」ではない、というのが今の実感です。

広告を出しているから安心、ではなく、応募につながる入口としてのLPは、実際に走らせながら育てていく必要があります。

LPは作りながら育てる

だから9月9も、この日の作業ですべてが決着したという感覚はまったくありません。今後も、誰に伝えるか、何を伝えるか、どんな順番で伝えるか、本当にルコールらしさが出ているかを見直しながら、必要ならまた直していくと思います。応募をいただいたときに感じることや、実際にお会いした方から見えるものもあるはずです。

求人LPは、完成させてから公開するというより、公開しながら直していくものに近いと今は感じています。

トラ吉

求人LPをきれいに作れば、応募は増えるのではないでしょうか?

タカシナ カク

ページの見せ方も大切だと思います。
でも、書いてある条件と実際の働き方が違えば長くは続きません。
LPだけを良くするのではなく、「このLPに書いてある通りです」と言える店を作る方が大事だと思っています。

【自店に置き換えて考える:会社づくり】

◆自信を持って書ける条件はどれか
・求人ページに自信を持って書けない項目はありませんか?
・それは文章の問題でしょうか?
・それとも会社側のルールが、まだ曖昧なのでしょうか?

◆並行して進めたい2つ
・応募を集める仕組みだけになっていませんか?
・「応募が来ても迎えられる会社」ができていますか?
・LPと制度、両方を同時に育てていますか?

未来の自分へ。求人LPと会社を、両方育てていく

9月9は、求人LPが完成した日でも、採用活動が成功した日でもありません。ただ、これまで考えてきた「誰に来てほしいか」「どんな働き方を提供したいか」を、実際に求職者さんへ見せる形へ少しずつ変えていった日です。まだ修正するところは出てくると思いますし、応募が来ればそこからまた分かることもあると思っています。

【未来の自分への経営メモ】

・求人条件を書く前に、誰に来てほしいかを決める
・全員に好かれようとしない
・美容師を辞めたい人ではなく、続けたいけれど働き方に不安がある人へ届ける
・「楽に働ける求人」にしない
・人数をこなさない代わりに、一人のお客様へ丁寧に向き合う
・給与や休日だけを並べない
・求人に書いたことを、実際に運用できているか確認する
・「本当に?」への答えを店側で用意する
・実際の勤務時間を見せられる状態を目指す
・実際の休み方を説明できる状態を目指す
・給与の仕組みを説明できる状態を目指す
・今いるスタッフさんの働き方も求人の材料になる
・求人のために現場を作るのではなく、良い現場だから求人で見せられる状態を目指す
・新しい人だけを見ない
・現在のスタッフさんが結果を出しやすい状態も作る
・人が増えれば全員が喜ぶ、とは決めつけない
・求人広告と会社づくりを同時に進める
・LPを書けないところは、制度が曖昧でないか確認する
・魅力的に見せることと、誇張することを混同しない
・応募数だけをゴールにしない
・採用後のミスマッチも一緒に見る
・求人LPは完成して終わりではなく、必要なら直す
・自分の店を客観的に見る時間を持つ
・求人LPに書ける会社を、実際に作っていく

9月9は、求人LPが完成した日ではありません。これまで考えてきた「誰に来てほしいか」「どんな働き方を作りたいか」を、ようやく求職者さんへ見せる形にしている途中です。LPだけを良くするのではなく、「ここに書いてある働き方は本当にやっています」と言える店を作る。その両方をこれからも進めていきたいです。

トラ吉

結局、求人LPを作るのと、お店の制度を整えるのはどちらを先にやればいいのでしょうか?

タカシナ カク

今の私は、どちらかが完全に終わるのを待たずに並行して進めています。
LPを作ると店の曖昧なところが見えるし、店を整えると求人で伝えられることが増えます。
求人を作りながら会社を見直し、会社を整えながらまた求人を直す。今はその繰り返しでいいと思っています。

うさ美

求人LPそのものも、会社づくりのチェックシートみたいになっているんですね。
採用活動を始めた今だからこそ、実態とのズレを小さくしていきたいですね。

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