トラ吉パソコンも開かず、仕事をほとんどしなかったなら、さすがにゆっくり休めたのではないでしょうか?
それでも経営のことって気になってしまうものですか?



体はかなりゆっくり休めました。
でも、頭のどこかには8月の売上がありました。
休む時間を作ることと、安心して休めることは、少し違うのかもしれないと感じた一日でした。



時間が空いていても、経営の数字が見えないと不安が残ることがありますよね。
今回は、何もしない一日から見えてきた次の経営課題を振り返ります。
2026年8月12日は、お盆の帰省中の一日でした。前日の夜に宇都宮のスーパー銭湯「南大門」へ泊まっていたので、朝はサウナとお風呂からのスタートです。しっかり汗を流したおかげで、かなりすっきりした状態で一日が始まりました。
その後、妻の実家へ戻り、義父母に最近の状況を報告し、飲んだり寝たりしながらゆっくりと過ごしました。この日、パソコンは一度も開いていません。仕事らしい仕事は、お客様の予約調整や、今後のスケジュールを少し整理した程度でした。
それでも一日の途中で、私はふと「今日は未来につながる一歩を進められただろうか?」と自分に問いかけていました。さらに、8月はサロンの売上が落ちやすい時期でもあり、頭のどこかで数字のことが気になっていました。
休む時間を確保するだけでは、経営者の不安はなくならないのかもしれません。売上が少ない月でも「年間では大丈夫」と判断できる数字の見える化があって初めて、私は安心して休めるのだと思いました。
南大門のサウナから始まった、何もしない一日
ここからは、この日の過ごし方を少しずつ振り返っていきます。まずは朝の時間からです。
朝からサウナとお風呂でかなりすっきりした
南大門で一泊し、朝はサウナと入浴からスタートしました。前日までの頭の中の雑音が少し流れ落ちるような感覚で、気持ちも体もすっきりした状態で外に出られました。
そのまま宇都宮の妻の実家へ向かい、この日はここが拠点になりました。
妻の実家で、飲んでは寝てを繰り返した
実家では、義父母に近況を報告し、話しながらお酒を飲み、途中で少し寝て、また起きて話す、といった時間の使い方をしていました。何か成果を出そうと決めていた日ではなく、成果を目指さない時間そのものを味わっていたような一日でした。
ここは無理に経営ノウハウにつなげたくない部分で、ただ「そういう一日があった」と残しておきたいと思います。
半年に一度、家族で帰れる場所があるありがたさ
この日は、妻と子供達は先に帰省していたので、後から私1人が合流させていただきましたが、迎え入れてくれる妻の実家に対して、ありがたさも改めて感じた一日でした。
お盆と年末年始に帰る場所
妻の実家には、年に2回ほど家族で帰っています。お盆と年末年始という季節の節目です。家族みんなで別々ですが、帰れる場所があること、迎えてくれる義父母がいることは、日常の中では当たり前のように感じてしまいがちですが、今回のように向かってみると、あらためて特別なことだと感じます。
近況を話して、何もしない時間を過ごせる
ここは、仕事の成果を求められる場所ではありません。自分たちの近況を話して、一緒にご飯を食べて、お酒を飲んで、寝る。それだけの時間なのですが、その「何もしなくてよい時間」があるからこそ、また日常へ戻っていけるのだと思います。
半年に一度でも、家族みんなで帰って何も考えず過ごせる場所があることは、本当にありがたいことだと思いました。
この日は、パソコンを一度も開かなかった
ここまで書いていて、あらためて気づきましたが、この日は一度もパソコンを開いていませんでした。ここ数日の自分の過ごし方を振り返ると、これは少し珍しいことだったと思います。
仕事は予約調整と今後のスケジュールだけ
実際に行った仕事は、次の程度でした。
- お客様の予約調整と予約のコントロール
- 今後のスケジュールを少し整理すること
制作や資料作成、本格的な経営作業はしていません。スマホで少し予定を触った程度で、机に向かって「よし、進めよう」というモードには一度もならなかった一日でした。
以前なら、空いた時間に何かやろうとしていた
経営ログ、労務、求人、LP制作、サイト制作。やろうと思えば、この日の中でも進められる仕事はいくらでもありました。以前の自分なら、空いた時間を見つけては何かに手をつけていたと思います。
だから偉い、というつもりはありません。ただ、少しずつ「今日はここまでにしておく」という判断ができるようになってきたのかもしれない、とは感じました。



仕事をしない日を作ると、「今日はもったいなかった」と感じたりしませんか?



私は、まさにそう感じることがあります。
この日も「未来につながる一歩を進められただろうか?」と考えました。
体を休めることはできても、何もしない自分を受け入れることは別の難しさがあるのだと思います。
休んでいても、8月の売上が頭から消えなかった
PCを開かず、家族と過ごし、飲んで寝て、体としてはかなり休めた一日。それでも、頭の中から完全に消えなかったのが、8月の売上のことでした。
8月は売上が落ちることへの不安がある
美容室では、8月は売上が落ちやすい時期だと感じています。お盆で街の人の流れが変わり、予約の入り方も普段と少し違ってきます。数字を細かく確認していたわけではありませんが、「今月は普段より少ないかもしれない」という感覚が、頭のどこかにありました。
PCを開いていない時間帯でも、その感覚は完全には消えません。休んでいるつもりでも、経営者としての売上への不安まではオフにできない、というのが正直な実感でした。
最高売上を出しても、お金の不安はなくならない
ここで思い出したのが、少し前に達成した過去最高となる月商275万円の月のことです。目標にしていた数字を実際に超えられた月で、そのときは大きな手応えがありました。
ただ、その経験があっても、翌月以降に売上が落ちそうな月が来ると、また不安が出てきます。高い売上を一度作れることと、経営者としてお金について安心できることは、思っていた以上に別のものだと感じました。
過去最高売上を一度作れたとしても、「来月は大丈夫だろうか」という不安が自動的になくなるわけではありませんでした。
【自店に置き換えて考える①:経営者自身の休み方】
- 仕事をしていない時間でも、売上のことが気になっていませんか?
- 数字が分からないから不安なのか、本当に経営状態が悪いのか、区別できているでしょうか?
- 「不安だから働く」という判断になっていないでしょうか?
- 安心して休めるだけの、数字の見える化ができていますか?
月の売上ではなく、年間で黒字になるかを見たい
この日の不安の正体を考えてみると、「今月の売上そのもの」より「今月の売上をどう受け止めればよいか分からないこと」から来ている気がしました。
毎月同じ売上になるわけではない
美容室にも、売上が伸びやすい月と落ちやすい月があります。毎月同じ売上を目指すこと自体が現実的とは限りません。それにもかかわらず、月単位でだけ数字を見ていると、落ちる月のたびに大きく不安になってしまいます。
年間で利益が残るなら、閑散月を受け入れやすくなる
逆に、年間の売上・経費・利益がある程度見えていれば、「今月は低いけれど、年間では問題ない」と判断しやすくなるのだと思います。
ここは、具体的な会計制度や管理方法を、私が今すぐ「これで行きます」と言える段階ではありません。ただ、方向性としては、年間視点の数字がもっと自分の中で見える形になっている必要がある、と感じています。
売上が低い月をなくすより、不安にならない仕組みを作る
もちろん、閑散月そのものへの対策も大切です。ただ、「売上が低い月を完全になくす」ことだけを目的にしてしまうと、経営者が常に緊張し続けることになります。
目指したいのは、売上を伸ばす努力と、多少売上が上下しても会社の土台がぐらつかない財務構造を作ること。この両方だと思っています。
「売上が落ちない経営」だけではなく、「売上が落ちる月があっても慌てない経営」を作りたいと思いました。



売上が下がる月があるなら、その月の売上をもっと増やすことを優先した方がよいのではないでしょうか?



もちろん、改善できることはやった方がよいと思います。
ただ、毎月ずっと最高売上を更新し続ける前提で経営するのも苦しくなります。
私は、売上を伸ばすことと、売上が上下しても耐えられる会社を作ることの両方が必要だと感じています。
安心して休むために、お金をもっと見えるようにしたい
ここまで考えて、8月12日にぼんやりとあった「休んでいても消えない不安」の正体が、少し見えてきました。
残高を見るだけではなく、今月の状態を知る
今後、もう少し分かりやすく把握したいと考えているのは、次のような数字です。
- 今日までにいくら売れているか
- 今月どのくらい経費を使っているか
- 今月どの程度、利益が残りそうか
- 年間の中で、今月はどのくらいの位置にいるか
具体的にどんな会計ツールや方法を使うかは、これから社労士さんや税理士さんへ相談しながら決めていくことになりそうです。今の段階では「方法」ではなく「方向性」だけがはっきりしてきた、というところです。
数字が分かれば「休む」という判断もしやすくなるかもしれない
例えば「今月は売上が少ないが、年間計画では問題ない」と自分で分かっていれば、休んでいる日に必要以上に不安になることは減るかもしれません。逆に、本当に数字が悪いなら、休み明けに何をするべきかを落ち着いて考えられます。
「不安だから働く」という反射的な判断ではなく、数字を見てから必要な行動を選ぶ状態を目指したい、と感じています。
安心して休むためにも、売上と利益が見える仕組みが必要なのかもしれません。
【自店に置き換えて考える②:自店のお金の見え方】
- 売上が落ちる月になると、必要以上に不安になっていませんか?
- 年間でいくら利益が残る予定か、把握できているでしょうか?
- 今月いくら使って、どのくらい残りそうかが分かりますか?
- 売上の低い月を想定した経営計画になっているでしょうか?
仕事をしなかった一日から、次の仕事が見えた
皮肉なことに、経営作業をほとんどしなかったこの日から、次にやるべき経営課題が少し見えてきました。
何もしなかったからこそ気づいた不安
もし一日中PCを開いて仕事をしていたら、求人、労務、LP、経営ログといった目の前の作業に集中していたはずです。その分、売上への不安がどこから来ているかを深く考える時間は、逆に取れなかったかもしれません。
断定はできませんが、結果としてこの日は、自分の不安の正体を少しだけ見つめるきっかけになりました。
8月の課題は「もっと働く」ではなく「もっと見えるようにする」
だからこそ、今回の課題は「もっと働いて売上を戻す」だけではないと感じています。むしろ、年間で利益を確認する仕組み、日々の数字を把握する仕組み、売上の上下を前提にした考え方を、少しずつ整えていくこと。ここが次の私の宿題です。
8月の売上が気になるから、休まずもっと働く。ではなく、まず「本当にどれくらい不安になる必要がある数字なのか」を分かるようにすることが、次の私の課題です。
未来の自分への経営メモ
最後に、8月12日を通じて感じたことを、未来の自分のためにメモとして残しておきます。
【未来の自分への経営メモ】
- 家族で帰れる場所があることに、素直に感謝する
- 仕事をしない日も、意識して作る
- PCを開かなかったこと自体を、成果にしすぎない
- 何もしない日に焦る自分の気持ちも、否定せず観察する
- 1か月の売上だけで経営全体を判断しない
- 売上の高い月と低い月がある前提で考える
- 年間で黒字になる仕組みを、少しずつ整える
- 日々の売上と支出を、もっと分かりやすくする
- 売上が落ちるとすぐ焦る状態を、時間をかけて減らす
- 数字を見てから、必要な行動を決める
- 安心して休める経営を作る
家族と過ごし、パソコンを開かずに休む時間は作れました。でも、本当に安心して休むには、会社のお金がどのような状態なのか自分自身が理解できていることも必要なのだと思います。閑散月が来るたびに不安になるのではなく、年間で利益が残る仕組みを作る。これも今後の私が整えたい経営の土台です。



休んでいて売上が気になるなら、やっぱり仕事をした方が気持ちは楽になるのではないでしょうか?



仕事をすれば、一時的には安心するかもしれません。
でも私は、それを毎回繰り返すのではなく、休んでいても「年間では大丈夫」と数字で判断できる会社を作りたいと思っています。



安心して休むために必要なのは、休みの日数だけではないのかもしれませんね。
会社の数字が見えることも、経営者にとって大切な安心材料になりそうです。
