トラ吉オーナー自身のお客様が減ってきたら、不安になる前に新規のお客様へ入った方がいいのではないでしょうか?
数字が落ちてから動くのでは遅くないですか?



私も不安になると、そう考えます。
でも今はスタッフさんへ新規のお客様を優先して、自分のお客様を増やしてもらいたい時期でもあります。
だから9月2日は、「不安になったら動く」ではなく「この数字になったら動く」という基準を作ることにしました。



その日は売上だけでなく、スタッフさんのアンケートや勤怠管理も整理したんですよね。
9月を「なんとなく」始めないために、いろいろなものを見える形へした一日だったんですね。
2026年9月2日。私は「今日から9月」という気持ちで一日の仕事を始めました。9月に入って最初にやりたかったのは、新しい月をなんとなく始めないことでした。
この日に自分の中で予定していたのは、8月の数字と経費の入力、自分自身の個人売上のボーダーライン計算、スタッフさん向けアンケートの確認、勤怠管理システム(HRMOS勤怠)の設定、既存クライアントさんのLP修正、新しいクライアントさんのFV画像制作でした。
午後はお店の外に出て、カフェでも仕事をしました。スタッフさんに店を任せる時間にもなりました。予定していたタスクは一通り終わりましたが、終わった頃には正直、頭がかなりパンパンでした。
これらの仕事に共通していたのは、頭の中に「なんとなく」で持っていたものを、少しずつ見える形にしていく作業だったことです。
経営では感覚も必要ですが、感覚だけで判断していると、不安になった日と調子がいい日で答えが変わります。9月2日は、売上のボーダー、スタッフさんとの認識、勤怠、経費をできるだけ見える形にして、「なんとなく」で決めることを少し減らした一日でした。
9月の経営を、「なんとなく」で始めたくなかった
まず8月の数字を入力する
9月2日の仕事の一つとして、私は8月の売上と経費の入力を進めました。9月になった、というだけで「今月も頑張ろう」と思っても、実際には何も見えていません。まず、前月にどのくらいの売上があり、どれくらいのお金を何に使い、利益がどれくらい残りそうなのかを、自分の目で確認しておきたかったからです。
ここでは、8月の具体的な売上金額や経費の総額は書きません。数字そのものよりも、9月最初の作業として「前月を数字で振り返る時間を取る」と決めたことのほうが、私にとっては大きな一歩でした。
感情と経営、特に数字は分けたい
最近、日々の仕事の中で意識するようになったのが、感情と経営判断、特に数字はできるだけ分けて考えるということです。同じ売上でも、気持ちに余裕がある日は「まだ大丈夫」と見え、疲れている日は「まずいかもしれない」と見えます。同じ経費でも、機嫌のいい日と悪い日では受け止め方が違います。
数字を全部覚える必要はなくても、「だいたいこれくらいのはず」という感覚がなければ、出てきた数字がおかしいかどうかにも気づけません。だから、月に一度は自分の手で数字に触れる時間を取ろう、というのが今の私の考え方です。
9月にやることを一つずつ整理した
数字を入れたあとは、9月にやることを紙とパソコンで整理していきました。「今日から9月だから頑張る」ではなく、「9月にやることはこれとこれとこれ」と、一つずつ書き出す作業です。
売上の見方、スタッフさんの働き方、勤怠の仕組み、クライアントさんのLP仕事、採用に向けた準備。並べていくと、意外と多いのだと改めて感じました。全部を一度にはできないけれど、書き出しておけば「今月中にここは触れておきたい」という順番も見えてきます。
自分が新規へ入るタイミングを、数字で決める
最近、自分のお客様が減ってきた感覚
正直な話をします。ここ最近、私自身のお客様が以前より減ってきた感覚があります。具体的な人数は数字で確認している途中なので、この記事では書きません。ただ、「なんとなく、以前より予約が少なくなってきたな」という感覚は確かにあります。
そう感じると、経営者としても美容師としても、少し不安になります。「そろそろ自分も新規のお客様へ入り直したほうがいいのだろうか」という気持ちが、頭のどこかに出てきます。
今はスタッフさんへ新規・フリーを優先
ただし、現在ルコールでは、新規のお客様やフリーで来てくださるお客様は、基本的にスタッフさんへ優先して担当してもらっています。理由は、スタッフさん自身のお客様を増やし、売上を安定させ、歩合や収入につながる状態を作りたいからです。
最近の経営ログでも書いていますが、新しい人を採用する前に、まず今働いてくれているスタッフさんが「この店で結果を出せる状態」を作りたいと考えています。ここで私が「自分のお客様が減ったから」という理由で新規を自分に戻してしまえば、スタッフさんにお客様が渡る機会が減ってしまいます。
「不安だから取る」ではなくボーダーラインを作る
そこで、9月2日に自分の中で決めたのは、「不安になったから新規へ入る」ではなく、「この数字を下回ったら新規枠を一定数開放する」という判断基準を先に作ることでした。
具体的な売上金額や、新規客を何人受け入れるかといった数字は、この記事では書きません。今後の運用の中で調整していく必要があるためです。ただ、ラインの数字そのものよりも、「感情ではなく数字で判断できる形にした」ということが、9月最初の私にとって一番大きな整理でした。
「最近お客様が減って不安だから新規へ入る」ではなく、「このラインを下回ったら新規へ入る」と数字で決める。感情と経営判断、特に数字はできるだけ分けて考えたいと思いました。



でも、自分のお客様が減ってきたなら、オーナーも早めに新規へ入った方が安心ではないでしょうか?



私も感情だけなら、そうしたくなることがあります。
でも今はスタッフさんにもお客様を増やしてほしい時期です。
だから、「不安だから取る」ではなく、会社として必要な数字を下回ったら取るという基準を作っておきたいと思いました。
もし毎月、「今月は新規へ入った方がいいかな」と感覚だけで考えていると、売上が少し落ちただけで不安になり、その日の気分によって判断が変わってしまう可能性があります。先に基準を決めておけば、数字を見て、ラインの上なら現状維持、ラインを下回ったら新規枠を検討、と流れで判断できます。毎月ゼロから悩む時間を減らすためにも、判断基準を先に作っておく意味は大きいと感じました。
スタッフさんについても、「私の印象」だけで判断しない
本人アンケートと私から見た回答を比較
9月2日には、以前作成していたスタッフさん向けアンケートについても、回答内容の確認を進めました。今回のアンケートは、スタッフさんを評価するためのものではありません。本人がどんな考え方をしやすいか、どんな環境で力を出しやすいか、どんなときに余裕がなくなりやすいかを知り、今後の伝え方や任せ方を考える材料にするためのものです。
今回は、スタッフさん本人が自己評価した回答だけでなく、私自身から見たスタッフさんの姿を同じ項目で回答したものも用意しました。両方をChatGPTにも読み込ませ、本人の認識と私から見た認識に、どのくらい差があるのかを整理してみました。
ほとんどの項目では認識が近かった
結果として、全体的には想像していた以上に、スタッフさん本人の自己認識と、私から見た印象は近い部分が多くありました。
【アンケート回答の一致度(自己評価 vs 私から見た評価)】
・スタッフAさん:32項目中31項目で ±1点以内
・スタッフBさん:32項目中30項目で ±1点以内
この結果を見て感じたのは、「アンケートの精度が証明された」でも「スタッフさんの性格を完全に理解できた」でもありません。思っていた以上に、スタッフさん本人が自分自身の特徴を理解していて、私が見ている姿とも大きくズレていなかったということです。
違う点数を「どちらが正しいか」にしない
ズレの大きい項目が今後の材料になる
一方で、いくつか点数の差が大きかった項目もありました。この記事では具体的な差のある項目を、そのまま残しておきます。数字だけを見ると小さく見えるかもしれませんが、日々の仕事の中では受け止め方が変わってくる部分だと感じています。
【差が大きかった項目】
◆スタッフAさん
・「余裕がなくなると表情や態度に出る」
本人評価:2/私からの評価:4
◆スタッフBさん
・「言葉や態度がお客様からどう見えるか」
本人評価:5/私からの評価:3
・「同じミスを繰り返さないための工夫・振り返り」
本人評価:4/私からの評価:2
ここで大事にしたかったのは、「本人が分かっていない」でも「私の見方が正しい」でもないという姿勢でした。同じ出来事でも、見ている位置が違えば、受け取り方は変わります。
必要なときのコミュニケーション材料として残す
アンケートの結果を、9月2日の時点ですぐに面談や指導、性格の決めつけ、評価制度づくりに使うつもりはありません。今回のアンケートの取り組みは、いったんここまでで区切ることにしました。
今後、スタッフさんから相談や不満、提案、困りごとがあったときに、「この人はこういう考え方をしやすかったな」「ここは本人と私で見え方が違ったな」と思い出せる背景情報として持っておく。それくらいの距離感で使いたいと考えています。
人を知るために集めた情報を、すぐ人を直すために使う必要はありません。必要なときに思い出せる材料として持っておくだけでも意味があると思っています。
スタッフさんの自己評価と私の評価が違うところを、「本人が分かっていない」で終わらせるのではなく、「同じ出来事でも見え方が違う場所」として持っておく。その方が、次に相談や問題があったときの伝え方を考えやすいと思いました。



せっかく30項目以上もアンケートを取ったなら、すぐ改善点を伝えた方が意味があるのではないでしょうか?



今回は評価や指導のために取ったものではありません。
本人と私で見え方が違う場所を知っておけば、今後何かあったときに伝え方を考える材料になります。
結果が出たからすぐ人を変えようとしないことも大切だと思っています。
勤怠も「なんとなく」から記録できる形へ
HRMOS勤怠の設定を進めた
9月2日は、勤怠管理システムの設定も進めました。使用しているのは、勤怠管理システム(HRMOS勤怠)です。これまでルコールでは、勤務時間や休みの管理を、正直「だいたいこれくらい」という感覚に近い状態で回してきた部分がありました。
今後スタッフさんの採用を進めていくのであれば、「だいたい」ではなく、実際の勤怠を記録し、会社として把握できる状態にしておきたいと考えるようになりました。8月から続けている、「人を採用する前に、説明できる雇用環境を作る」という流れの一部でもあります。
36協定・打刻場所・IP制限などを確認
設定を進める中では、36協定に関する登録や、打刻する地域・場所の設定、IPアドレスを使った打刻の制限など、いくつかの項目について確認しながら進めました。専門的な内容なので、この記事では細かい設定のやり方までは書きません。労務や法律の話は、私が語れる領域ではないからです。
ただ、こうした項目に一つずつ触れてみると、今まで「なんとなく」で管理していた勤務時間が、実は会社として押さえておくべき情報だったのだと、改めて感じました。オーナー自身が最低限、どんな設定項目があるのかを知っておくことは、これから採用を進めていく上でも必要な準備だと思っています。
まずテストし、10月頃の始動を目指す
この日のうちに、いきなり本番運用に切り替えることはしていません。設定作業は、まずテスト運用ができるところまで進めた段階です。実際にスタッフさんに使ってもらいながら、細かい調整を進めていく必要があります。
本格的な始動については、10月頃を一つの目安として考えています。正式な開始日はまだ決めていません。焦って一気に切り替えるより、テストで小さくつまずいてから直したほうが、結果的に安心して運用できると思っています。
クライアント仕事も、その日の分を一つずつ終えた
既存クライアントさんのLP修正
9月2日には、美容室経営の仕事だけでなく、副業で進めているLP事業のクライアントさんの仕事も進めました。この日に予定していたのは、既存のクライアントさんのLPの修正作業でした。
細かい修正の内容や、どのクライアントさんの案件かはこの記事では書きません。大事なのは「案件そのものが完了した」ということではなく、「その日に予定していた作業を、その日のうちに終わらせた」ということです。
新規クライアントさんのFV画像
もう一つは、新しく制作を進めているクライアントさんのFV画像(ページの一番上に表示されるメインビジュアル)の制作でした。こちらも、9月2日の予定タスクとして進めました。
LP事業に関しては、案件そのものが完成・納品されたわけではありません。クライアントさんの最終承認や、サイトの公開が完了したわけでもありません。あくまで、この日に予定していた制作タスクを一つずつ終えた、という段階です。ここは正直に書いておきたいところです。
午後はカフェへ。店をスタッフさんへ任せて仕事をした
店外で経営・制作の仕事を進めた
9月2日の午後は、店を出て、カフェで仕事をしました。目的はサボることではなく、店とは違う場所で、集中して経営と制作の仕事を進めるためです。数字の確認やアンケートの整理、LP関連の作業など、電話や来客がないところで進めたほうがはかどる仕事も多くあります。
もちろん、店に立っているときにできる仕事もたくさんあります。ただ、この日は種類の違う仕事を一気に進める必要があったので、思い切って店を離れる選択をしました。
スタッフさんだけで店に立つ時間になった
私が店を離れている間は、スタッフさんに店をお願いする時間になります。これは、最近ずっと少しずつ進めている「自分が店にいなくても営業できる時間を作る」「スタッフさんだけで対応できる範囲を増やす」という流れの、小さな一歩でもあります。
大げさに書いてしまうと、「完全にオーナー不在で問題なく回る店が完成した」という話になってしまいますが、そこまで大きな話ではありません。数時間、店を離れて外で仕事をした、というだけのことです。ただ、その数時間の積み重ねが、いずれ大きな変化になっていくのだと思っています。
全部終わった。でも頭はパンパンだった
種類の違う仕事を一日で進めた
9月2日は、一つの大きな仕事に集中した日ではありません。数字、経費、自分の売上ライン、スタッフさんのアンケート、勤怠管理、労務の設定、既存クライアントLP、新規クライアントLPと、種類の違う仕事をかなり多く進めました。
予定していたタスクは、一通り終わりました。ただ、終わった頃の自分は正直、頭がパンパンでした。「全部やりきった、最高の一日」という気分ではなく、「よくここまで頭が回ってくれたな」と、少し疲れた気持ちの方が近い感覚でした。
「なんとなく」を見える形へ変えた
そのうえで振り返ると、9月2日にやったことには、共通するテーマがあったように思います。
【「なんとなく」を「見える形」に変えた9月2日の作業】
・お金:なんとなく使った → 経費・数字を入力する
・自分の売上:なんとなく不安 → 新規へ戻るボーダーラインを計算する
・スタッフさん:なんとなくこういう人 → 本人アンケートと自分の見立てを比較する
・勤怠:なんとなく働いた時間 → 勤怠管理システムで記録できる形へする
・自分の働き方:ずっと店にいる → 店の外で経営仕事をする時間を作る
頭の中にある「感覚」を、数字・データ・ルール・仕組みへ少しずつ置き換えていく。9月2日は、そういう共通テーマを持った一日だったのだと思います。
経営では感覚も大切ですが、感覚だけで判断し続けると、その日の気分で答えが変わります。数字、アンケート、勤怠記録、判断基準。9月2日は、自分の中にある「なんとなく」を少しずつ見える形へ変えた一日でした。
ただ、ここで一つだけ気をつけたいことがあります。今回の記事を、「感情はダメで、数字だけが正しい」という話にはしたくないということです。スタッフさんアンケートの1〜5の点数も、個人売上のボーダーラインも、経営数字も、それだけで人や未来のすべてを説明できるものではありません。
数字は答えではなく、判断するための材料です。感情だけでも決めないし、数字だけでも人を決めない。その間で考えることが経営者の仕事なのだと思います。



それなら、全部数字で管理すれば経営判断は楽になるのでしょうか?



そこまで単純ではないと思っています。
数字で分かることもありますが、人の気持ちやお客様との関係まで全部数値にはできません。
だから私は、数字を「正解」にするのではなく、感情だけで判断しないための材料として使いたいです。
未来の自分への経営メモ
ここまで長くなりましたが、9月2日の一日を、最後に自分の未来への経営メモとして残しておきます。
【未来の自分への経営メモ】
・月初は前月数字を確認する
・経費を入力して終わりにしない
・自分の感覚と数字を比べる
・売上が下がって不安になってもすぐ行動を変えない
・自分が新規へ入る基準を先に決める
・スタッフさんへお客様を渡す目的を忘れない
・自分の売上とスタッフさん育成を両方見る
・判断基準を先に作る
・スタッフさんを印象だけで決めない
・本人が自分をどう見ているか知る
・自分から見た姿と比較する
・違いを「本人が間違っている」にしない
・アンケートを評価制度にしない
・必要なときのコミュニケーション材料として残す
・人を知ったからといってすぐ人を直そうとしない
・勤務時間も「だいたい」ではなく記録する
・採用前に勤怠の仕組みを整える
・まずテストしてから本格運用する
・店の外でもできる経営仕事を増やす
・スタッフさんへ任せられる時間を作る
・一日に全部詰め込みすぎると頭は疲れる
・タスクが終わった=疲れていない、ではない
・感情だけでも決めない
・数字だけでも人を決めない
・数字やデータは判断材料として使う
そして、今回の記事の内容を、自分のお店や仕事に置き換えたときに考えたいことも、いくつか残しておきます。
【自店に置き換えて考える】
◆数字と感情
・売上が落ちたとき、すぐ不安で行動を変えていませんか?
・「この数字になったら動く」という基準がありますか?
・前月数字を見ずに新しい月を始めていませんか?
◆スタッフさんへの見方
・本人が自分をどう見ているか知っていますか?
・経営者側の印象だけで決めていませんか?
・認識が違う場所を「どちらが正しいか」で処理していませんか?
◆仕組み化と働き方
・勤務時間や経費が「だいたい」で管理されていませんか?
・オーナーが店外へ出ても営業できる時間がありますか?
・感覚で管理している仕事を一つ、見える形へできないでしょうか?
9月2日は、ものすごく大きな決断をした日ではありません。でも、8月の数字を見て、自分が新規へ入る基準を考え、スタッフさんとの認識差を確認し、勤怠を整え、午後は店を任せて外で仕事をしました。「なんとなく」で持っていたものを一つずつ見える形にする。9月はそんなところから始めたいと思います。



数字やアンケートや勤怠まで細かく見始めると、逆に管理ばかり増えて疲れませんか?



実際、この日は全部終わった頃には頭がかなりパンパンでした。
だから何でも数字にしたいわけではありません。
ただ、毎回感情で迷っているところだけでも基準を作れば、次からの判断は少し減らせると思っています。



管理を増やすためではなく、毎回ゼロから悩むことを減らすためなんですね。
9月最初の経営整理としては、かなり濃い一日だったんですね。
